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2011年6月分


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2011/06/26


今日はヴァイオリニストの二村英仁くん夫妻と以前から約束してた僕が贔屓にしてる根津の蕎麦屋で昼間からいっぱいやってきた。

僕には弟がいないので彼は弟みたいなもんで一緒にいて楽しい。久しぶりに笑いっぱなしですごく楽しかった。

また共演できるのを楽しみにしてます。


それではまた。



僕の大好きな蕎麦屋「鷹匠」。


昼間から蕎麦屋で飲む酒は最高です。



帰りは散歩がてら谷中に行って抹茶を飲んできました。


   藤岡 幸夫


2011/06/25


昨日は親友の飯森範親が率いる山形交響楽団の東京公演に行ってきた。

山響は去年定期を振らせてもらった時も書いたけどクオリティが高く昨日もとてもファーストヴァイオリン10型とは思えないダイナミックな素晴らしい演奏だった。


ノリチカの指揮も颯爽としてて気持ち良かったし、プレトークもすごく面白かった(僕の大好きなNHKの青山裕子アナウンサーもゲストで登場!)。


ロビーでは山形名産物を販売したりと県をあげてのとても素敵なコンサートでいい刺激をもらってきました。地方オーケストラが元気なのは本当に素晴らしいことです!


ところで東京オペラシティはこれまで何度もコンサート指揮してるが、よく考えたら客席で聴くのは初めて。ホールの入り口がわからず迷ってしまった。素晴らしい音響に感激してきました。


それではまた。


   藤岡 幸夫


2011/06/22


僕は梅雨の合間にみせてくれる夏の太陽が大好き。


今朝はまだかみさんが寝てる間に久しぶりにひとりで車を飛ばして南へ…!


今日は音楽も仕事も忘れてリフレッシュ。
すぐそこまで来てる夏の匂いを満喫してきた。

自然は素晴らしいね。



箱根のターンパイクから伊豆へ。初夏の緑の香りが力強く富士山も綺麗だった。



下田の白浜にきたのは久しぶり。伊豆の海もこの辺になるとエメラルドグリーン。西伊豆にまわって漁港で食べた刺身の定食が最高だった。



夕暮れ時に帰ってきました。


   藤岡 幸夫


2011/06/20


昨日は千葉大学オケとコンサートだった。とっても楽しかった! 本番は悔しい思いをした人もいただろうけど、ゲネプロの完成度の高さにはびっくり。それにチャイコフスキーではオケの音に凄みがあってすごく嬉しかった。

この2ヶ月みんなの明るさと若さにすごく癒されました。みんなありがとう!!


それから千葉大オケはとにかく一流オケマンのトレーナーの先生方がとっても熱心で僕も勉強になるしすごく面白い。皆さんありがとうございました!


また皆さんに会えるのを
楽しみにしてます!


今日から久しぶりの1週間以上の休暇!といっても夏にとりあげる曲のスコアが机の上に山積みです…。


次は7月1日がお馴染みの城陽(京都府)のプラネタリウムでトークショー、3日はこちらもお馴染みの吹田で関西フィルとブラームスの1番他。


休暇はあっという間に終わりそう。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



メイン曲の弦楽器の各パート1プルトめ(最前列)のみんなと。


後ろをよくみてください。


   藤岡 幸夫


※6/19 千葉大公演の event reportはこちら
2011/06/16


昨日は関西フィルといずみホールの定期。

関西フィルも生命力溢れ、個人的にはいろいろ反省点はあったけど関西フィル&藤岡ならではの一体感ある演奏だったと思います。

ピアノの菊池洋子さんのモーツァルトも素敵でした。是非ともまた共演したいです。





さてさて今週末は千葉大学オケ。予想以上にレベルが高いので楽しみ。


そして来月は毎年恒例の関西フィルとの吹田メイシアターの七夕コンサートで今年はブラームスの1番です。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


※6/15 関西フィルのいずみホール定期の event reportはこちら
2011/06/14


明日15日の関西フィルとのいずみホール定期いい感じで来てます。


魔弾の射手は久しぶりでやっててすごく新鮮。
そしてブラームスの音楽は深くて優しい…。



菊池洋子さんとは初共演。品格の高い清楚で美しいモーツァルト(21番)。カデンツァは全て彼女のオリジナルなのも聴きどころです。


   藤岡 幸夫


 ◆ブラームス 「交響曲第4番」 の話(2009/03/14付from sachio)はこちら

2011/06/10





今週はずっとブラームスの4番に浸ってる。

ブラームスの品格の高い音楽の美しさよ……!


一昨日誕生日だったけどこうして音楽に接することが出来て本当に幸せです。


後はこの曲の素晴らしさをどこまでお客様に伝えられるかだ……!


15日の関西フィルのいずみホール定期をお楽しみに。





   藤岡 幸夫


 ◆「ブラームス」の話 (2010/10/7付from sachio)はこちら
2011/06/09


昨日の誕生日は関西フィルと絆の強い城陽(京都府)の文化パルクで8月28日の第1回城陽定期についての記者会見とプロモーション。

城陽との付き合いは10年になるが毎年のニューイヤーコンサートに2年に一度の第9やサマーコンサートなどで年間を通じたお付き合いをしてきた。ちなみに僕はこのホールでこれまで24回指揮してるそうです。

文化パルク城陽のコンサートホールの音響は素晴らしく以前から念願だった定期がやっと始まる。
前半はデュメイを迎えてモーツァルトのヴァイオリン協奏曲に後半はチャイコフスキーの悲愴。
デュメイのソロでチケットが3500円という思い切った企画。

定期前の企画として、同じ建物にあるプラネタリウムと合わせた僕のトークショーが7月1日にあるのだけど、このプラネタリウムの新しいシステム凄いです。

一面に広がる動画「銀河鉄道の夜」や惑星の世界を立体的に楽しめる。その美しさや迫力は圧倒的。映画の比ではありません。こちらも是非とも楽しんで欲しい。



今日は大阪のホテルニューオータニで「グローバルウィメンズクラブ」で講演をしてきた。

関西財界のご婦人の方々が中心になってる国際的な視点で社会奉仕活動に取り組んでる女性団体。関西フィルの理事の奥様方をはじめ、これまでずっと関西フィルを応援してくださってる皆さんが中心で、とても温かく心強い限りです。

とても楽しい会でした。
ありがとうございました。


明日は和歌山で毎年恒例の夏の合唱団との初リハーサルで今年はモーツァルトの戴冠ミサ。皆さんとの再会が楽しみ。


来週は15日が関西フィルのいずみホール(素晴らしいホール!)でブラームス4番他です。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



昨日は文化パルクのスタッフの皆さんや西濱事務局長がサプライズで誕生日を祝ってくださって嬉しかった。ありがとうございました。


   藤岡 幸夫


2011/06/07


すっかり忘れてたけど6月1日でこのファンサイトが4周年。管理人の岡野夫妻には本当に感謝してる。ありがとうございました!

昨日は岡野家に遊びに行って乾杯してきた。これからもよろしくお願いします!



写真家でもある岡野さんと。最近発売になったCDのジャケットやチラシの写真は彼が撮ってくれた。Masa のロゴが目印です。


   藤岡 幸夫



2011/06/06


    「1812年」の話


チャイコフスキーの大序曲「1812年」を久しぶりに指揮した。以前はこの曲があまり好きじゃなかった。確かにスペクタクルで派手だけどなんだかそれだけみたいに感じていたが、最近はよく出来た曲だなぁと感心する。


まず冒頭、チェロ4本とヴィオラ2本でロシア聖歌がしばらく続くがこの聖歌のメロディも素晴らしいしこのオーケストレーションも絶妙だ。戦闘の場面もしっかりとした骨格のある音楽だし、ロシア民謡を彷彿させられるチャイコフスキーならではのシンプルなメロディはとても美しく魅力的。

この曲はロシア軍がナポレオン率いるフランス軍に勝利した「1812年」を記念して書かれた曲だけど、何故か負けるはずのフランス国歌が出てくるところがなかなかかっこいい。これはあくまで僕個人の意見だけどチャイコフスキーにはフランス人の血も流れてるからじゃないかと思ってる。だから結果として例えばベートーヴェンの「戦争交響曲」のような(ベートーヴェンが書いた数少ない駄作の一つ)安っぽい作品にならなかったのでは・・・?と勝手に思ってる。それに何より毎回最後ではオーケストラのテンションが否応なしに上がってしまう作品なのだ。


ところでこの曲で難しいのが大砲の音だ。デヴュー当時はこの曲にあまり愛着が無かったしスコアにも書いてあるように大太鼓でいいやと思ってやってたけど必ずお客様から終演後にクレームが来た。「楽しみにしてた大砲の音が聞こえませんでした・・・」そこで電気で大砲の音を作ってスピーカーで流すようにした。リハーサルでかなり凄い音がするのでこれで今度は大丈夫と思ってたらまた同じクレームが来た。ステージ上でかなりの音がしてリハーサルで良くても本番はオケのテンションが上がってもっと大きな音がするので結局かき消されてしまうのだ。

今ではリハーサル中に大砲の音でホール全体が振動するくらいの最大ボリュームに設定するようにしてる。


ところでいつもこの曲を指揮するときストックホルムの夏の音楽祭を思い出す。毎年白夜の期間に美しい古城で1週間野外で行われる素敵な音楽祭(この年はカバリエも出演してた)の最終日を指揮した時のフィナーレがこの「1812年」だった。

大砲はなんとお城の本物の大砲を使ったのだが、リハーサルの時にオーケストラのマネージャーさんが大砲の音はむやみに鳴らすわけにいかないので本番までのお楽しみにしてくださいとウィンクするので、僕も本物なら間違いなく聞こえるだろうとオーケーして楽しみにしてた。

そしていよいよ本番クライマックスになって大砲は鳴ったのはいいのだが・・・・ありえない物凄い轟音でオーケストラの音はかき消され指揮台ではオケの音なんか聴こえない(プレーヤーもビックリしてそっくり返って音を出してなかった)コントロールのきかない大砲はその後もすごい轟音でオケの音をかき消し続けて曲は終わってしまった。

おまけに風向きも手伝ってステージも客席もすごい煙に包まれてしまった。もう僕もオケも笑うしかなかったし大観衆も爆笑しながら大砲に喝采を送ってた。ヨーロッパの人たちはおおらかだなぁと感じたものだった。



ところでこの曲を指揮するときいつも思い出すのがベートーヴェン・・・・。


「1812年」はベートーヴェンにとって天国から地獄へ突き落されたような年だった。前年に不滅の恋人と呼ばれる女性と恋におち狂喜乱舞するような交響曲7番が生まれ、そして1812年は恋人とチェコに温泉旅行をしておそらくそれはベートーヴェンの人生で最も幸せな夏だった。その想い出が込められたのが8番(冒頭の喜び溢れるメロディは恋人の妊娠を告げられた時にスケッチされたという)だ。

ベートーヴェンは恋人とロンドンに移住することまで真剣に考えてたが突然の破局を迎える。幸せいっぱいのはずの8番も最後やけくそのように終わってしまう・・。

またナポレオンがロシアに敗北することでベートーヴェンにも大きな経済的打撃を与えた。なぜなら当時べートーヴェンを支えていたパトロンの多くはナポレオンの政策で潤ったお金持ちだったからだ。ベートーヴェンはこの1812年に最愛の恋人を失いパトロンも失い、そして医者の誤診のせいで肺結核で命まで失うと信じて作曲する気力を失い長いスランプに入る。このときベートヴェン自身の言葉で死に対する恐怖の言葉が多く残されてる。それは有名なハイリゲンシュタットの遺書とは比較にならないほど深刻で苦しみの底にあることがよくわかる。

結局ベートヴェンは生まれて初めて神にすがりミサ・ソレムニスを作曲しながら復活するが、それまで7年もかかってる。そして第9が生まれるのは8番の12年後の1824年になってからだ。ベートーヴェンにとって最も重要といわれる1812年の事件が起きなかったらミサ・ソレムニスも第9も生まれなかったかもしれないし、不滅の恋人と深く関わる後期ピアノソナタも深淵な後期の弦楽四重奏曲も違った曲になってただろ
う・・・・。

1812年はとっても重要な年なのです・・・。


それでは皆さんまたコンサートでお会いしましょう!


   藤岡 幸夫


 ◆ベートーヴェン交響曲第8番の話 (2008/10/28付from sachio)はこちら
 ◆ベートーヴェン 「荘厳ミサ曲」 の話 その1 (2010/10/26付from sachio)はこちら
 ◆ベートーヴェン 「荘厳ミサ曲」 の話 その2 (2010/12/2付from sachio)はこちら
2011/06/05


今日は関西フィルと奈良の やまと郡山城ホール の10周年記念コンサート、チケットも完売してたくさんのお客様ありがとうございました!

本当に素晴らしい響きのする美しいホールでステージの上でも気持ちよかった。 今日のソリストは奈良出身の華やかなコンクール歴のある将来が楽しみな若手音楽家達でソプラノの佐竹しのぶさん、チェロの伊東裕君に我が関西フィルのコンサートマスターの岩谷祐之君。皆さんありがとうございました!

それから最後の1812年のブラス別動隊で共演した郡山高校吹奏楽部のみんなもかっこよかったです。ありがとうございました!

近いうちに是非ともまたこの やまと郡山城ホール でコンサートをしたいです。ホールの熱意あるスタッフの皆さん、関西フィルの皆さんありがとうございました!



チェロの伊東裕君とは去年の4月の関西フィル定期以来の共演。あの時は高校生だったけど今は東京芸大の1年生。ソロにも磨きがかかってました。アンコールのラデッキーをどうしてもオケ中で弾きたいと再登場してくれたのも嬉しかったです。


PS1
それにしても先日の東京の杉並公会堂もこの奈良のやまと郡山城ホールも、15日にコンサートするいずみホール(関西フィル)もびっくりするくらい美しくて素晴らしい音響の中型ホール。日本はホールに恵まれてるとつくづく思う。もっともっとクラシックの裾野を拡げられる可能性を感じます。

PS2
今日6月5日は実は僕の師匠の渡邉暁雄先生の誕生日でもあり、また甲山に眠る義父の命日でもある。ついでにいうと、ヨーロッパでの師匠だった名指揮者のサー・チャールズ・グローブスの結婚記念日。毎年6月5日はお世話になったいろいろなかた達を思い出してなんとなく心が引き締まります。


   藤岡 幸夫


2011/06/03


一昨日は日本フィルと杉並公会堂(日本フィルの本拠地)の5周年コンサート。たくさんのお客様ありがとうございました。


日本フィルの魅力ある濃厚で凄みのあるサウンドに近年はピアニシモの音色にも磨きがかかって杉並公会堂の美しい中型ホールでその日フィルサウンドを堪能できるのはすごい贅沢だ。
杉並区と日本フィルの提携も今年で16年目だそうで本当に素晴らしいことだと思う。ホールの熱意あるスタッフの皆さん、日本フィルの皆さんありがとうございました!


次回の日本フィルとの共演は9月の横浜定期東京特別公演で両日ともカルミナ・ブラーナ。杉並公会堂のシリーズでは来年の1月のニューイヤーを指揮するのを楽しみにしてます。


それにしても「未完成」も「運命」も何度やっても本当に難しい。一昨日は久しぶりにへとへとになった…。

昨日は千葉大学のオーケストラとリハーサル。今年はレヴェルが高く本番でどこまで進化するのか楽しみ。チャイコフスキーの4番が新鮮だった。


今日はこれから関西フィルとリハーサルで5日(日曜)は奈良のやまと郡山城ホールの10周年記念コンサート。こちらも美しい中型ホールでオーケストラと客席の距離が近くて生の迫力あるサウンドを体感できる。メインは大編成のチャイコフスキーの「1812年」という華やかなプログラム。とっても素敵なホールなので凄く楽しみ。


今月の15日(水曜)は関西フィルのいずみホール定期。先日も書いたけどいずみホールも中型ホールで日本を代表する豪華な美しいホール。普段は滅多に組まない「魔弾の射手」にモーツァルトのピアノ協奏曲21番にブラームスの交響曲4番という僕にしてはオーソドックスなプログラムなので今からわくわくしてます。


それでは皆さんコンサートでお会いしましょう!



日本フィルコンマスの扇谷さんと終演後に。


   藤岡 幸夫


※6/1 杉並公会堂公演の event reportはこちら

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