バルトークはオーストラリアのスター、マイケル・ハービィ。彼とはこの同じバルトークを去年クィーンズランドで共演してる。前回は悔いが残ったんで今回もう一度やりたかったんだそうだ。
この曲はハーモニー、リズム、オーケストレーション全て魔物のようだ。2楽章の中間部の闇の世界、3楽章の異常なまでの野性的なリズムとスリル。知らない人は一度聴いてみる価値大。
ラフマニノフの3番は本当に素晴らしい名曲。ただし最後の2分を除いて・・・・・。とにかくこの曲はエンディングだけがイマイチなのが本当に残念。
それだけであまり演奏されない気がする。2番は有名だけど3番の方がずっと深い。
前にも書いたけど、交響曲の終わりって作曲するのは難しいらしい。終りは良くないが1・2・3楽章葉最高っていう曲は結構ある。
小説やドラマ、映画も終わりが難しい。最後でなんだよこれ?っていう事はよくあるし、逆にエンディングが素晴らしいと前半が多少つまらなくても心に残ったりするものだ。
とにかくこのラフマニノフは本当に素敵な曲だけにちょっと悔しい・・・・・・でもまた振りたい。
コダーイを振るのは本当に久しぶり。この曲にはマンチェスターで音大生のころ、シェフィールド・ユースオーケストラと夏にドイツに演奏旅行した思いでがある。移動は全部バスで宿泊もホームスティ。楽しかったなぁ。最後にお互いお別れするときは皆ウブで別れたくないって泣いてた。この曲はそれ以来で懐かしかった。(それにしても今回はこの曲を1stヴァイオリン16型でやったもんだからすげぇ音がしてた)。
ところでここパースのウェスタン・オーストラリア交響楽団は今回で3回目。以前も書いたけどロンドンの5大オケで弾いてたプレーヤーが多くて(パースはオーストラリアで最もイギリスからの移住者が多いプライドの高い街)、イギリスのオケの雰囲気がある。弦楽器の前列はウルサイおじさん達が自分のパートを完璧にしきってるからこっちは楽だし勉強になる。この人達はとにかく周りの音を本当に良く聴いて合わせるからアンサンブルがいい。 またオケの経済的状況も良く、コンマスのダニエルのほか素晴らしいプレーヤーも増えて本当にいいオケになってる。
それからパースは人口が130万人なのにコンサートが本当に多い。ここのオケはほとんど毎週末にコンサートして、その他オペラ・バレエのピットにも入る(年に17週間も)。
また同じプログラムで2日あるいは3日とコンサートをするから(しかも同じホールで)、オケも上手くなるし、経済的だ。 コンサートが多い=チケットが安くなる=お客さんが増える すごくいい環境だと思う。 それに必ずFMで全国放送される。(これはオーストラリアのどのオケも同じ)。だから皆他のオケがどんな演奏してるか分かるし刺激になる。
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ホール前の広場。向こう側に見えるのは街の中心を走るスワン川。その名の通り白鳥をはじめとする鳥が沢山いる。
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ホールの正面。天気にいい日はオープンカフェになってる。
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オーストライアで1番といわれるコンサートホール。音響は本当に素晴らしい。ステージを客席が囲むスタイルで1700席の調度いいヨーロッパサイズ。
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