今回は藤岡さんのマンチェスターの近況です。お忙しい中、日本の最新音楽事情もチェックされているみたい(!?)。ぜひお楽しみ下さいね。


  みなさん、お久し振りです。お元気ですか?
今回は、前回がカタイお話だったので、軽く行きます。
 今日は丁度、明日のマンチェスター(マンチェスター室内管)でのコンサートのためのリハーサルを終えて家に帰って来た所です。
 お恥ずかしい話ですが、明日のプログラムのベートーヴェンの「田園」は、振るのが初めてです。他の交響曲は全て何度か、振っているのですが、どうしても「田園」はあまり振りたい気持にならなかったのです。
 今回、約10年振りにスコアを真剣に勉強してみて、感動の連続。
とにかくBeethovenの交響曲は本当に当時にしてみれば、革命的だったのです。
前半のコンチェルトのソリストは、マリナーの息子でロンドン響の首席奏者(クラリネット)のアンドリューマリナーという人で、モーツァルトの協奏曲です。彼も又素晴らしいので、明日が楽しみ。
 先週の今日は、ダラム(Dalahm)という小さい町でコンサートをしていました。ここには、イギリスでも最高と言われる大きな教会のある町で、そこで毎回コンサートが、行われます。城壁に囲まれて、石だたみの道の多いこの町は、少しイタリア的な雰囲気があって、僕は大好きです。
 オーケストラはセミ・プロなのですが、首席奏者の半分は、元フィルハーモニアや、ロンドンso、ロイヤルフィルなどで、首席をやっていてリタイアした人達なので、本当に勉強になります。この時の曲は、R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」で、チェロの後の方で弾いているおじいさんが、カラヤンが、リハーサルの時に何を言っていたか、話しをしてくれたりして・・・。毎年(今回で6回め)、振りに行くのが楽しみなオーケストラです。

 来週は、スイス最古のオーケストラ ウィンターツール管弦楽団というオケと仕事をして日本に直行です。
11月5日に関西フィルとコンサートがあります。
みなさん是非来て下さいネ!それではまた。

                   1999年10月18日  藤岡 幸夫



P.S.その1 広上ファンの皆様へ
      先週、広上兄貴のリヴァプールフィルのコンサートに行って
      きました。シューマンの「ライン」で相変わらず絶好調!!
      奥さんのゆかりさんのおかげで、広上さん、おシャレになり
      ました。
P.S.その2 吉松ファンの皆様へ
      9月に、交響曲1番と「鳥と虹によせる雅歌」を録音しました。
      (オケはBBCフィル)
      1番は名曲ですヨ!!(何とか、日本で再演したいのですが・・・。)
      雅歌は初録、来年春に発売予定です。お楽しみに。
P.S.その3 「太陽とシスコムーン」は本当に3人に減らされてしまうのでしょうか?
      新曲の「マジックオブラブ」はかなりイケてると思うんだけどなぁ。
      それにしてもこの曲は、「君の瞳に恋してる」のパクリ。
      モーニング娘の新曲の「ラブマシーン」は、
      バナナラマの「ヴィーナス」のパクリ。 
      こういう事をする''つんく''が僕は大好きです。
      最近のドライブで一番良く聴くCDは、
      モーニング娘の「セカンドモーニング」です。



※本ページの写真は婦人画報社DORSO99年AUTUMN号からの転載です。
 (C)婦人画報社 撮影:設楽茂男        

〜藤岡幸夫さんを応援するWEBの会より〜
すでに届いたファンの皆さんのメールをご紹介しています。是非ご覧下さい!
そして、あなたも是非メール下さいね!


[ HOME ] [ PROFILE ] [ CONCERT SCHEDULE ] [ DISCOGRAPHY ] [ LETTERS ] [ ABOUT THIS SITE ]
[ FROM MANCHESTER ]