藤岡 幸夫 先生

 今年も早いもので、もう10月も後半となり、芸術の秋と行楽の秋で充実
した日々を過ごしています。
以下に2006年度の私の素敵な秋の思い出をお話したいと思います。

 今年の10月7日に友人と仙台のクラシックフェスティバルに出かけまし
た。
 前日に台風の影響で、合唱団の練習も異例な事に早く終了し、お天気がと
ても心配でした。
 当日も友人が朝早くの新幹線では、とても無理と判断してくれまして、
11時位の新幹線で目的地の仙台へと向かいました。
 でも幸いな事に、台風は気合いで吹き飛ばし(?)お天気も回復しまして、
行楽の秋の仙台に1時30分に到着しました。

 まずお腹の虫が大合唱(?)寸前の状態でしたので、早速食欲の秋バー
ジョンからのスタートでした。

 仙台の駅の構内のレストランで、海の幸満載の海鮮丼セットをオーダー
しました。  豪華なうに、いくら、ホタテ、マグロ、いか、等が彩りも
綺麗に盛つけられて、味覚の面でもゴージャスでした。
 茶碗蒸も上品な味で、銀杏ときのこ、鶏肉などが程よいバランスで和食
の定番の美味しさに大満足でした。
 まずは美味しい昼食で気分も晴れやかに、仙台の散策は好スタートでし
た。
 友人とお互いの普段の行いが良かったのでは!とジョークを言いながら
お天気もすっかりと回復しまして、友人の車で今回は仙台の雄大な山並の
方へとドライブしました。

 仙台に実家のある友人の案内で、山並の素晴らしい自然の中で、今回は
定義如来の方まで行きました。平家の落人伝説のある地味な観光地ですが、
初めて行くところでしたので、ツアーの旅とは一味違うマイナーの魅力に
夢中でした。

 友人のお薦めで、定規油揚げとお饅頭を3時のお茶に選び、豪快に素朴
な味を楽しみました。

 まだ手付かずの自然の美しさに感動しながら、仙台市内に戻り、仙台ク
ラシックフェスティバルでユニークな企画の音楽のお祭り気分を堪能致し
ました。(^0^)♪

 夕食には、食いしん坊の私の為に、友人が仙台名物の『牛タン定食』を
セレクトしてくれました。
 前回の7月の時と比較しまして、牛タンも更に美味しく、特にテールス
ープがお薦めのポイントという事で、まろやかでこくのある味で、旅の思
い出に華を添える事ができ、感激致しました。

 そして行楽の秋第2弾としまして、昨日の10月22日には軽井沢の
大賀ホールで開催されました国際オーボエコンクールで、深まり往く芸術
の秋を満喫致しました。

 昨日は10時のコンクール開催時間に合わせて早めに軽井沢に新幹線で
到着しまして、駅から大賀ホール迄の道で、街路樹と自然の壮大な山並の
秋化粧を思う存分に楽しみました。

 彩りも綺麗な自然の紅葉美が見事で、大感激でした!自然の美しさの中
に溶け込む様なソニーの大賀ホールは、立地条件が抜群でした。

 国際オーボエコンクールの最終予選は6人が残り、最初はモーツァルト
のオーボエ協奏曲からのスタートでした。
 そこで藤岡先生に1番のご報告は関西フィルの演奏が聴けた事です。
これも私にとりまして大きな喜びでした!

 モーツァルトのオーボエ協奏曲は、今年松本で開催されましたサイト
ウ・キネンのオーケストラでも今年で引退なさる宮本さんの指揮振りで、
この曲の素晴らしさを堪能致しました。

 6人のファイナリストのそれぞれの特色のある個性豊かな熱演で、皆
さんを審査する方たちも大変だったとの講評もありました。

 晴れある第1位には、スペインのルーカスさんという男性が見事栄冠
を勝ち取りました。
 スペインの明るいお国柄が演奏にも表れていまして、程よい感情移入
も抜群でした。
 特に2曲目の武満さんの曲では、最後の音楽の演奏が終わりましして
から、1分くらい静寂があり、私はその演奏に心が陶酔する思いでした。

 2位はフランス人の女性のノーラさんで、プロのオーケストラの首席
オーボエ奏者として、活躍なさっている方でした。最初のモーツァルト
の曲よりも、武満さんの難解な曲を叙情豊かに、音楽の内面を深く探求
する演奏は聴き応え充分でした。

 3位のロシア人の男性は、両方の曲とも誠実に演奏なさり、バランス
がとても素晴らしかったです。

 最後の講評では、この軽井沢の大賀ホールの音響、そして内装の見事
な会場で、このコンクールを開催された事は、とても喜ばしい事です。
 そしてこの様に最高のホールを創って下さったソニーの大賀さんに
感謝の気持を持つとの審査員の方が絶賛していました。

 前回と比較しまして、確実にレベル・アップし今後も更に飛躍なさる
事と心から期待しているという、メッセージもありました。

 実力ある奏者の方を審査するのは、困難でしたが、それぞれ予選から
本選まで、どの様に進歩したか総合的な音楽性を評価したとの講評でし
た。

 さて、軽井沢の味覚の面では、お昼にはアウトレットの方まで散策し
まして、信州のお蕎麦で今回は少しリッチな気分を味わう為に、天ぷら
蕎麦を選びました。高原野菜の販売店もあり、美味しい野菜の天ぷらの
お蕎麦は、とても満足できました。

 コンクールの審査の待ち時間には、カフェにてコーヒーでティータイ
ムをエンジョイしました!
昨日はかなり冷え込みましたので、暖炉に火がともっていました。
 そして夕食には、名物の峠の釜飯を選び、軽井沢の日帰りの遠出の
素敵な思い出となり、鮮明に記憶に残りました。

 コンクールはなかなか聴く機会もありませんので、絶好の2006年
の秋の最高の思い出のひとつとなり、心の宝物になりました。

 今年は海外のオペラに初挑戦(?)しまして、遅ればせながら、オペ
ラ開眼となりそうです。

 今度週末にハンガリー歌劇場のオペラ『トスカ』を聴きに行く予定で
すので、前回10月1日にローマ歌劇場のダニエラ・デッシーの『トス
カ』との聞き比べも期待感で一杯です!

 感想はまた後日メール致しますね!

 藤岡先生のコンサートが素晴らしいものになる様に心からお祈り申し
上げます。
 それでは、今後のご活躍を期待しています。



       2006年10月23日 福田 悦子









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