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 スクリーンポップス2006
 
 2006年7月16日 文化パルク城陽 
            プラムホール
 管弦楽/関西フィル・ポップスオーケストラ
 指揮/藤岡幸夫 (関西フィル正指揮者)
 コンサートマスター/川島秀夫
 司会/西濱秀樹(楽団理事・事務局長)
 
 主催/京都新聞社、財団法人城陽市民余暇活動センター
 協賛/星和電機株式会社
 
 城陽で初めての関西フィルポップスは
 ・アンドリュー・ロイド・ウェッバー/オペラ座の怪人
 で、はじまりました。オリジナルよりもシンフォニック、そして川島さんのソロが冴えます。そして西濱さんが登場。トークは「『関西フィルと同じとちゃうのか』とお思いの方、同じです。」など軽妙ですがこの辺は何故かいまひとつ外し気味。進行するにつれていつも通り場内から笑いをとっていました。藤岡さんは「夏の城陽は気持ちよくて、外のベンチで寝ていた。」とのこと。西濱さんが「『誰やねん、これ?』と思った人、藤岡さんです。」と突っ込みます。
 ・クロード・モルガン/オリーブの首飾り
 は、藤岡さんの推すポイントはハープとピアノ(オリジナルはこの辺ハープシコードだったかな)。弦が非常に鋭く、華麗な殺気(変な表現ですが私の語彙ではこれが一番ましかな、と)すら感じる出来でした。正直、今回のベスト演奏だと思いました。
 ・フレデリック・ロウ/マイ・フェア・レディ
 はメドレーでした。藤岡さんに言わせると「あの頃の女優さんは品が良かった」。絵と音楽のオーバーラップのしかたといい、今では出来ない、という評。
 ・ジョン・ウィリアムス/ハリー・ポッター組曲 (ヘドウィグのテーマ, ハリーの不思議な世界)
 では西濱さんの質問に対して「え?」を繰り返す藤岡さん。西濱さんは「この話題は避けましょか」と、どんな話かをいくぶん棒読みで話し始めますが…最後に「(物話は)こんなんでいい?」と客席の子ども?に尋ねます。西濱さんもこの映画を「SF」と紹介していたからかなり心許ないようです。ポップス・オケ用の曲は世代の差がはっきり出るのか、西濱さんはこの後も「おもしろい?」「おもろない、って言われたらどうしよかと思た」と会場の子ども?に振って笑いをとります。
 ・宮川泰/宇宙戦艦ヤマト組曲
 は確か3曲を演奏だったと思います。この曲を藤岡さんは中学生の頃、トランペットで吹いたことがあるそうです。西濱さんによると、関西フィルは作曲者宮川泰さんの指揮でこの曲を含む演奏会を開いたことがあり(「関西クラシック音楽情報」によると2003年11月30日)作曲者がノってくれたことで、来年の2月にも同じ顔合わせで演奏会を開く予定だったそうです。今年3月の急逝が惜しまれるところで、西濱さんによると、故人は楽譜の準備を終えていたのだそうです。楽団にはこの世代の奏者が多い、と藤岡さんは強調されていたのですが、その通り思い切り鳴らしていました。
 ここまでで前半終了。
 
 ・アリー・リューベル/風と共に去りぬ (タラのテーマ)
 をオーソドックスに演奏して後半ははじまりました。
 ・ニーノ・ロータ/ゴッド・ファーザー (愛のテーマ)
 は藤岡さんお気に入りの映画のようです。DVDの普及もあって、3作同時に観るといいようです。白水さんのトランペットが見事。
 ここで本日は祇園祭の宵山、会場では浴衣の人もいたので、夏だなぁという話が出ましたが、ここで西濱さんが次は(夏らしく?)海難事故、気をつけてください、と場内を大笑いさせての紹介は
 ・ジェームス・ホーナー/タイタニック (My heart will go on)
 はケルトの雰囲気の色濃さが出ていました。
 西濱さんが「もう最後です」藤岡さんが「でも25分ある」という
 ・ジョン・ウィリアムス/スターウォーズ組曲 (メイン・テーマ, レイア姫のテーマ,ダースベイダーのテーマ, アナキンのテーマ(Episode I), フラッグ・パレード(Episode I),)
 藤岡さん曰く、CGの嵐もなかったのにどうやって撮っているんだろうという点から、三部作が好きだそうです。曲については、作曲者はオーケストラを知り尽くしているから良く鳴る、普通にクラシックの1ジャンルになっている、との評。
 
 藤岡さんがマイクなしで、例によって関西フィルはたくさん演奏会をしていますのでどうぞおいでください、とあいさつ。アンコールに
 ・宮川泰/宇宙戦艦ヤマト (主題歌部分)
 を再度演奏して終わり。もし会場を煽ったら、親の方が手拍子で応じそうな感じでした。ので今度からラデツキー行進曲みたいに煽るといいのかも。ところで、アンコールは今月の月末にこの場所で「男たちの」の方の上映会があるようで、連携だったのでしょうか?とか邪推してしまいました。
 
 終わってみると外は雷雨が上がったばかりでした。以上です。
 注:トーク等の引用(正当な引用の範囲と認識しております)は往々にして要点をまとめた不正確なものである点をご承知おきください。
 
 
 
 
 2006年7月16日 Fu(ふ)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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