「半年ぶりに聴きました。」

子供の受験のため、半年ほどコンサートから遠ざかっていました。
その間、たまたまNHK−FMで、昨年10月の藤岡さんと関西フィルの
定期演奏会を聴く機会がありました。
NHKのアナウンサーが、吉松さんのチェロ協奏曲の演奏終了後に、
「とてもいい曲ですね。」と異例(?)のコメント。
そして、1月のFMで、直接聴いた友人が名演だと感心していたあのシベ
リウスの第2番を聴くことができたのはラッキーでした。
(ただし、子供に算数を教えながら・・・)
半年ぶりのコンサートは、藤岡さんのザッヒャーの遺産シリーズ。
藤岡さんのおかげで、現代曲に対する免疫も少しずつできてきたよう
ですが、連続する不協和音はちょっと(ーー;)。
シューマンの交響曲第2番が、たいへんすばらしかった。
藤岡さんは冒頭から物凄い気迫。
口をとがらせた顔は、最後まで「たこ八ちゃん」状態。
弦、管各楽器がきれいに分離し、うまく溶け合って見事。
シューリヒトの同曲の演奏がたいへん気に入っていますが、やはり
実演はすごい!
いまさら私などが申すまでもないことですが、あらためて感じたのは、
CDやFMから受ける印象と生演奏とは全く違う。
フルオーケストラの音圧を浴びていると体が熱くなり、心がほぐされ
ていくのを実感します。
藤岡さんと関西フィルの演奏だからよけいにそう思うのかもしれません。
20日のチャイコの弦楽セレナードもなんとも心地よい極上の演奏。
特に第3楽章の切なさや表情はとても素晴らしいと思いました。
(ご本人もこの楽章が大好きとのことです。)
この楽章で見せた音楽を追求する藤岡さんの横顔は、女性にとっては
危険な雰囲気がいっぱい。
(前回のオフの時、藤岡さんはひげをのばし、このHP上の藤岡さんの
写真のなかにその時の写真があるそうです。)
終演後の話では、昨年のクリスマスの頃から、全体的にそれまでよりも
少しゆっくりめに振るようになったそうです。

3月はいよいよ運命交響曲。いずみホールでの演奏に期待が高まります。

P.S.「Pretty」 (無料誌。京阪淀屋橋周辺に置いてある
    のを発見)2/15発行分に、藤岡さんのインタビューが写真
    入りで載っています。



          2004年2月28日   鋭






お返事遅くなってしまってごめんなさい。
いつも本当にありがとうございます。
シューマンの2番はとても難しいんですが、この時の
関西フィルは本当に素晴らしかったですよね。
またコンサートでお会いできるのを楽しみにしています。





藤岡幸夫

ご紹介メール 一覧リストへ戻る



[ HOME ] [ PROFILE ] [ CONCERT SCHEDULE ] [ DISCOGRAFHY ] [ LETTERS ] [ ABOUT THIS SITE ]
[ FROM MANCHESTER ]