コンサート編の手紙にすぐお返事をいただいたので、もう一回手紙を
        送ることにしました。正真正銘これが今世紀最後の手紙です。
        
        今年はほんとうにありがとうございました。
        これもすべて指揮者チャレンジコーナーのおかげです。自分でも
        ここまで熱中するなんて思ってもみませんでした。わたしは
        ちょくちょく演奏会には行っていましたが、夫は超初心者なので、
        藤岡さんの「初心者に演奏会を身近に感じてもらおう」大作戦に
        まんまとはまってしまいました。これでひとり固定客が増えましたね。
        こうやってどんどん輪が広がっていくといいなぁ。
        
        そんなこんなで、今年わたしが行った28回のコンサートの中での
        ベスト3は(藤岡さんが指揮されたのはよかったに決まっているので、
        それ以外で)...
        コレギウム・ヴォカーレ「マタイ受難曲」
        ソフィア国立歌劇場のオペラ「トゥーランドット」
        尾高さん指揮の大阪フィル「第九」...です。
        どれも泣きそうに感動しました。
        特にマタイ受難曲は、わたしは全く宗教的な人間ではないのですが、
        ただただ圧倒され、うわぁ...って感じでした。
        わたしのベスト3は今気づいたけど、どれも唄入りですね。
        
        圏外では、小林研一郎さん指揮の関西フィル「夏休みファミリー
        コンサート」に行ったのですが...
        小林先生おもしろすぎ!パワー炸裂してました。
        お弟子さんだったそうですが、普段もあんなにおちゃめな方なんですか。
        大指揮者だから(お顔立ちからも)おっかない先生だと思ってたら
        、
なんだか一挙手一投足がおかしくて、関西フィルの方々も
        くすくす笑いをこらえてらっしゃいました。
        長々とつまんない手紙になってしまいましたが、とにかく、楽しい時間を
        過ごせた一年でした。
        来年も心が充たされる時間がたくさんありますように、せっせと
        演奏会に通うことにします。
        
        藤岡さんも幸せをいっぱいつかまえてください。もっともっと
        ご活躍されることをお祈りしています。
        
        では、また、21世紀もよろしくお願いします。
        
                   平成12年12月29日
                    広瀬 陽子
        
        
        
        
         
        小林先生は普段はお茶目ではないですね。
        ご自分にも弟子にも厳しい方です。
        あれだけ強烈な個性を持った指揮者はなかなかいません。
        学ぶことが多いいです。
        あなたのベスト3興味深いですね。
        実は僕は今「マタイ受難曲」にはまってます。
        
        
        
        藤岡幸夫